【死生有命】サハとして産まれるか、モハとして産まれるか。
編集長共有
首都圏向けに華々しくデビューした
大量配備の一大形式であっても、
晩年は地方路線を短編成で
細々と活躍する運命になりがちな鉄道車両。
こと、
モハとして産まれるか、
サハとして産まれるか、
これだけで、
形式として、ではなく、
イチ車両としての寿命を左右する要素では
ないでしょうか。
例えば首都圏における
デビュー当時の113系は、
クハ+モハ+モハ+サロ+サロ
+モハ+モハ+サハ+モハ+モハ+クハ
といった、
グリーン車2両を組み込んだ、
圧巻の11両編成。
6M5Tゆえ、
このうち、
サロ2両とサハ1両、
計3両の付随車が
含まれていることになります。
さて、ここで
"モハ"と"サハ"の違いを、
おさらいしておきましょう。
"モハ"は、モーターを積んだ電動車。
自らの力で走る、いわば動力源。
対して"サハ"は、
モーターを持たない付随車。
モハなど動力を持つ車両と共に仕事をします。
平時、編成を組んでいる限りは、
両者に貴賤などありません。
ところが、
地方路線に転属するにあたっては、
短編成化工事が施工されることとなりますから、
サハは幾分か不要となる。
なにせ、
短い編成でまず必要なのは、
"走れる"モハ。
そして、先頭に立つ"クハ"。
最短編成の3両ともなれば、
とうとうサハは1両もいらなくなります。
(4両編成先頭車が2両ともクハの場合は、中間車はダブル"モハ"になりますし)
※クモハの存在など、形式による
極め付けは、
2両編成まで短縮されると、
モハが先頭車化改造される例(3両編成でも)もあり、
モハは"クモハ"へと出世し、
なおも生き永らえる。
要するところ、
そもそも最短編成なり、最短ユニットで製造、運用されていた形式と異なり、
とりわけ、大量製造・長編成で運用された形式において
"サハ"の運命はそうなりがちなのかと。
(もっとも"サハ"そのものの製造両数も僅少ですが)
サロ・サシなど、転用改造や他形式編入など様々の"可能性"はあるものの
比較的・わかりやすく言えば。
サハの運命は
モハより短い、
と言えるかと思います。
(Mr.DIMER編集長)

