【特集、去り行く東海顔 vol.20】"東海顔、最後の新製車"713系
編集長共有
東海顔にして、
九州のローカル線を走る、
真っ赤な電車。
国鉄末期、1983年に登場した
交流専用近郊形電車、713系です。
■量産計画は最大80両
当初、713系は
80両を新製する計画でした。
しかしながら、
デビュー直前となる1982年11月のダイヤ改正において
交直両用特急形電車581・583系が余剰となったことから、
これら車両を活用する方針へと方向転換。
結果として、
713系は"試作車"の位置づけに留まることとなり、
2両編成4本、
都合8両のみで製造を
打ち切られました。
■東海顔、最後の新製車
さて、本特集も重ねること20回の連載となりました。
形式順で言うと、
あと、ご紹介する東海顔は、
413/717系を残すのみとなりました。
もっとも、
これらはいずれも
国鉄交直両用急行形電車からの"改造車"。
対して713系は、
153系以来の前面形状・断面(形状)を
基本として一から造られた、
最後の新製車でした。
性能面では、
交流回生ブレーキを
国鉄の電車として初採用するなど、
のちの783系にも通じる
新機軸を備えていたものの、
財政難の国鉄が、
最後に「新しく造った」東海顔だった訳です。
■クリームから、真紅へ
長崎・佐世保エリアで活躍えをスタートした713系は、
登場時の塗装を、
クリーム色に緑帯という、
国鉄末期に見られた、
シンプルながらも爽やかな、
新生JRを意識したカラーリングに。
JR化後は九州標準の
アイボリーに青帯へ。
そして1996年、
宮崎空港線の開業に伴い、
座席の一部を485系の
リクライニングシートに替え、
外装を真紅に一新。
「サンシャイン」として、
第二の人生を歩み始めます。
■完全引退の時
営業運転から40年超。
2026年3月のダイヤ改正を以て
定期運用を終えたものの、
後継車両817系故障の代走車として
未だ走っているとの情報も得ます。
量産されなかった悲運の車体は、
東海顔という系譜の
最後の新製車として、
それよりも先輩の113系や115系を残し、
過去帳入りとなる予定です。
(Mr.DIMER編集長)

