【特集、去り行く東海顔 vol.22】東海顔“亜種”、113系1500番台
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113系といえば、
切妻に近い丸みを帯びた前面に、
左右2灯の前照灯とタイフォン。
国鉄急行形・近郊形電車を象徴する、
いわゆる「東海顔」です。
1963年に登場して以降、
長年にわたり増備が続けられた113系には
実に多くの番台区分が存在しますが、
その新製末期に登場したグループのひとつが、
"1500番台"です。
■113系1500番台の登場
1979年登場。
1980年に始まる
横須賀線・総武快速線の直通運転を見据え、
地下区間への乗り入れに対応した
113系1000番台の改良型として登場しました。
一方、車体には
同時期に製造されていた2000番台と同様、
従来車よりシートピッチを拡大した設計を採用。
言ってしまえば、
「地下線対応の1000番台」と
「居住性を改善した2000番台」
双方の性格を併せ持った、
"113系後期型"ともいえるグループでした。
■表情に変化
1500番台の先頭車を正面から見ると、
それまでの113系東海顔のソレとは
様子が違う。
サムネイルをご覧下さい。
左が1500番台。
右が2000番台です。
前照灯とタイフォンの位置に差があります。
1500番台では、
2000番台よりも
わずかに高い位置に配置、
ほんの僅かな差ですが
並べてみれば一目瞭然。
同じ東海顔でありながら、
1500番台の方が
若干“目線が高い”顔つきをしています。
先代にあたる1000番台では
タイフォンが低い位置に設けられていましたが、
1500番台では前照灯の横へ戻っています。
結果として、
東海顔の中に生まれた
ひとつの“亜種”ともいえる顔となりました。
■1500番台概説
1500番台は1981年までに71両が製造。
国鉄分割民営化では
全車がJR東日本へ継承され、
横須賀・総武快速線を離れた後は
東海道線や房総地区などへ活躍の場を移しました。
しかし、
113系としてはかなり後期に製造された車両でありながら、
2011年までに全車廃車。
一方、
より古い世代を含む113系は
他地域ではさらに長く活躍することとなります。
製造年が新しいから、
最後まで残るとは限らない。
所属会社、投入線区、後継車両の存在、
そして車両需給。
車齢だけでは決まらない鉄道車両の生涯を、
1500番台が物語っているように思います。
見慣れた東海顔、
しかし、
少しだけ高い、その“目線”。
113系1500番台は、
"1000番台のタイフォン位置変更と言う大変化"程のインパクトを持たなかったものの、
基本顔を踏襲しつつの小さな変化に奇妙さがあり、
113系という巨大な一族の中でも
"変わった番台"の一種と表現できます。
(Mr.DIMER編集長)


