【"のぞみ時代"を知らない世代】"鉄道キッズ"にとっての500系とは。

【"のぞみ時代"を知らない世代】"鉄道キッズ"にとっての500系とは。

編集長

500系新幹線――。

この名を聞いて、
皆さまはどのような姿を思い浮かべるでしょうか。

時速300kmで山陽路を駆け抜け、
東京―博多間を結んだ16両編成の「のぞみ」。

鋭く伸びたロングノーズに、
円筒形の車体。

1997年に営業運転を開始した500系は、
速さを追求した新幹線の到達点でした。

しかし、
この姿を実際に知る世代は、
いつの間にか少数派になりつつあります。

500系が「のぞみ」の運用を終えたのは、
2010年2月。

2026年現在の高校生以下は、
その多くが500系「のぞみ」の記憶を持たない世代です。

現在の鉄道キッズにとって、
500系は16両編成の最速列車ではありません。

新大阪―博多間を走る、
8両編成の「こだま」。

通過線を高速で駆け抜ける存在ではなく、
各駅に停まりながら、
後続の「のぞみ」や「みずほ」に道を譲る新幹線です。

プラレールカー、
500 TYPE EVA、
そしてハローキティ新幹線。

500系「こだま」には、
子どもたちを意識した企画列車も多く登場しました。

かつて速達性の象徴であった車両が、
今度は“乗ること自体が目的となる新幹線”として、
新しい世代の記憶を育んできたのです。

大人たちが500系に見ているのは、
世界最速に並んだ時代の残像。

一方、
子どもたちが見ているのは、
少し珍しくて、
抜群に格好よい「こだま」なのかもしれません。

同じ車両でありながら、
世代によって原風景はまるで異なります。

もっとも、
500系が「のぞみ」であった歴史を知らなくても、
その長い鼻と円筒形の車体を見れば、
何か尋常ではないものを感じ取るはず!。

各駅停車となってなお、
速さを求めて生まれた造形までは、
隠し切ることができません。

鉄道キッズが大人になった頃、
500系をどのように語るのでしょうか。

「昔、500系という格好いい“こだま”が走っていた」

私たちとは正反対の入口から始まる500系の思い出もまた、
紛れもない同車の歴史なのです。

ときに。
こう言うのを
"ジェネレーションギャップ"(大人側は結構ドキッとさせられる)
と言うのでしょうね。

※500系新幹線電車は1997年に営業運転を開始し、2008年から8両編成化、2010年2月に「のぞみ」運用を終了しました。

(Mr.DIMER編集長)

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