【令和よ?!】“0系が味わえる車両”、キハ54急行仕様

【令和よ?!】“0系が味わえる車両”、キハ54急行仕様

編集長

<令和の世に0系新幹線を味わえる車両がある?>

言わずもがな、
0系新幹線そのものではありません。

JR北海道のキハ54形、
その中でもわずか3両だけに存在する
“急行仕様車”が
0系を味わえるのです。

■急行「礼文」のために生まれた3両

国鉄末期の1986年。

北海道向けに登場した
キハ54形500番台のうち、

527
528
529

3両だけは、
旭川―稚内間を結んでいた
急行「礼文」への充当を前提とした
特別仕様で製造されました。

客室中央部に並ぶ転換クロスシートが
一般仕様車との最大の違いです。

■その座席は"中古品"

この車両に用いられている
転換クロスシートは、中古品。

使われているのは、
廃車となった0系新幹線から取り外されたモノ。

つまり、
東海道・山陽新幹線を走っていた車両の座席が、
北海道の気動車へと移植されたものです。

国鉄末期は、
新車を造りながらも
使用可能な部品を徹底的に再利用した時代。

キハ54形自体も、
当初は台車や変速機などに
廃車発生品を活用していました。

そして急行仕様車では、
その転用が客室設備にまで及んでいる、
ということになります。

■今も現役のキハ54

急行「礼文」は2000年に廃止。

3両も、
その後は普通列車などで
他のキハ54形とともに使用されるようになりました。

車内も混雑対策によって
一部がロングシート化され、
登場時そのままではありません。

それでも、
0系由来の転換クロスシートは残っています。

さらに驚くべきは、
2026年になっても
この急行仕様車が現役であること。

同年4月には、
キハ54 527+528を使用した
宗谷本線の貸切急行列車まで運転されました。

昭和の新幹線で使われた
"座席"に、
令和の北海道で、
いまなお座ることができる。

0系そのものは、
2008年に営業運転を終えましたが、
しかし、その一部は、

遠く北海道の地で、
キハ54形の車内に
今なお生き続けています。

(Mr.DIMER編集長)

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