【特集、お召し列車】命運を分けた牽引機(vol.2)<EF64形77号機>
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「国鉄最後のお召し列車」を牽引した
"EF64形77号機"。
同じお召し列車の本務機という栄誉を受けながらも、その運命はC57形1号機とは対照的なものとなりました。
1986年10月、かいじ国体の開会式にご出席される昭和天皇がお乗りになったお召し列車。その牽引機に選ばれたのが、八王子機関区所属のEF64形77号機でした。
国鉄最後のお召し列車という歴史的任務を見事に果たした77号機。しかし、その栄光からわずか半年後、
国鉄は分割民営化。
時代はJRへと移り変わり、お召し列車を取り巻く環境も大きく変化していきます。
EF64形77号機は、その後も一般運用で活躍を続けましたが、お召し列車を牽引したという輝かしい実績だけで保存されることはありませんでした。
EF64形は量産形式であり、同形式が数多く存在したことに加え、電気機関車は保存・維持に多くの費用や設備を必要とします。
EF64形77号機が解体に至った理由について公式な説明はありません。
しかし、保存車両全体にかかる維持管理費や保管場所の確保、車両の状態など、さまざまな要素を総合的に判断した結果だったと考えるのが自然ではないかと思います。
歴史的価値だけでは、すべての車両を後世へ残すことはできない。
それが、保存と解体の判断の難しさですね。
そして77号機は、長らく過ごした稲沢の地で静かにその生涯へ幕を下ろしました。
お召し列車を牽いた機関車たち。
歴史の表舞台で栄光を浴びた機関車もあれば、役目を終えると静かに姿を消した機関車もあります。
それもまた、日本の鉄道史の現実でした。
次回は、お召し電気機関車の代名詞ともいえるEF58形61号機。
数あるEF58形の中で、なぜ61号機だけが特別な存在となり、日本を代表する「お召し機」となったのか。
その誕生の背景と、
予備機と本務機の歴然たる差を深掘りします。
(マイミー)

