【見た目は113系"ソックリ"さん】新性能電車に擬態した、"旧型国電"(62系)
編集長共有
1974年と言うと、
2026年現在からすれば実に52年も前。
"大昔じゃないか"となるところ、
東海顔の歴史年表を見ると、
新製形式で残すは
1978年の417系、
1983年の713系、
が登場するのみとなり、
東海顔の最終後期だな、と考えると、
"比較的新しい方"と錯覚を起こします。
それでも…
もう52年前ですから…
■変な113系風車両の登場
老朽・陳腐化した旧型国電を抱える身延線にあっては、
アコモデーション改善を狙い、
国鉄72系電車を種車として
当時最新鋭であった
115系然とした車体と内装を得るべく
"新製"ではなく"車体の載せ替え"と言う形で
1974年、
モハ62形・クハ66形を登場させます。
2代目"62系電車"です。
最も、
種車となる72系の台枠を再利用、
台車やパンタグラフと言った機器類も流用、
正面の"幌枠"はどうも締まりがない…
なによりは
スマートな見た目なのに
"吊り掛け駆動"で豪快なモーター音。
車体は新しいが、
何となく"新性能電車"のソレとは異様な雰囲気が漂う。
72系台枠に裾部の帳尻を合わせるため、
裾絞りデザインの拡幅車体が
垂直になる、という独特の見た目も特徴でした。
115系然、と言いつつ
小見出しで「113系風」としたのは、
正面の塗分けが113系塗り、
いわゆる、V字塗り(広義に金太郎塗りとも)
がなされていた為。
■再生車故、短命に終わる
乗客側からすれば、
新車同然の車両。
それまでの72系と比べれば、間違いなく喜ばれたに違いありませんが
それ以外の機器類は、
旧態依然とした旧型国電72系そのもの。
老朽化による置換への運命は必至でした。
身延線では、
登場後程なく1981年より
本物の"新性能電車"
115系2000番台の導入がスタート。
これら車両と併用されつつ、
1984年には運用を離脱。
実に、10年間の短命に終わっているのです。
そう言えば、
同じような経歴を歩んだ車両がおりました。
これも62系同様、
旧型国電72系を"見た目だけ新性能電車化"した車両。
ただし、
後に台車や走行機器類、パンタグラフなどの装備品も
"ほんとうの103系"同様の機材へと更新、
かくして
"ホンモノの103系"になった。
仙石線・川越線向け103系3000番台のこと。
62系も
"運よく"ホンモノの115系に成れていた世界線は…
#去り行く東海顔
(Mr.DIMER編集長)