【試作車の特徴?】"目つきが鋭い"100系のお話
編集長
100系といえば、
0系の丸みを帯びた姿から一転、
細長い前照灯と「シャークノーズ」による
精悍な顔立ちが特徴の新幹線電車、でした。
しかし――
同じ100系でも、
よく見ると妙に「目つきの鋭い」車両が存在しました。
100系の試作車として製造された
9000番台・X0編成のことです。
1985年に登場したX0編成は、
後の量産車とは細かな部分が異なっており、
そのひとつが前照灯。
試作車では前照灯が
量産車よりも強く傾斜しており、
正面から見ると明らかに「つり目」。
一方、量産車ではこの角度が緩められ、
私たちがよく知る100系の
やや穏やかな表情となりました。
違いは目だけではありません。
X0編成には、
量産車より小さな客室窓が並ぶほか、
先頭車の細部や扉配置などにも
試作車特有の仕様が存在しました。
その後、X0編成は量産化改造を受けて
「X1編成」となりますが、
この特徴的なつり目の前照灯は残されました。
つまり100系が活躍していた時代、
編成番号を知らなくても、
「なんだかこの100系、目つきが鋭いぞ」
と感じたなら、
それは元・試作車のX1編成だった可能性が高いわけです。
一見ほとんど同じに見える100系。
しかし顔つきを見れば、
たった1編成しか存在しなかった
試作車の面影を見分けることができました。
その後、
量産車の登場、営業運転での実績を受け、
本編成も"量産化改造"を受けることになりますが、
これにより消えていった「試作車らしさ」は、
表情に残されていたのです。
(Mr.DIMER編集長)

