【元祖、青い京急】千葉急行の初代1000形

【元祖、青い京急】千葉急行の初代1000形

編集長

<ブルースカイトレインより13年前、 「赤い電車」は、すでに青くなっていた>

京浜急行といえば、赤い電車。

赤い車体に白い帯という姿は、
同社の代名詞といってもよいほど
カラーイメージとして定着しています。

そんな京急における
「紅一点」ならぬ「碧一点」といえば、

青い車体をまとった
「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」を
思い浮かべる方も多いでしょう。

600形によるブルースカイトレインが
運行を開始したのは2005年3月14日。

ところが――

それより13年も前の1992年、
すでに「青い京急」が存在していたことを
ご存知でしょうか。

千葉急行電鉄1000形。

■第三セクターへ渡った京急1000形
千葉急行電鉄は、
現在の京成千原線の前身にあたる鉄道会社です。

京成電鉄や小湊鉄道のほか、
千葉県、千葉市、市原市などが出資して設立された
第三セクターで、

1992年4月1日、
千葉中央―大森台間を開業しました。

そして、この新しい鉄道会社に
用意された車両のひとつが、

京急の初代1000形、となるわけです。

対象となったのは
1029~1032の4両編成。

もともとは京急から京成側へ貸し出され、
京成線で使用されていた車両でしたが、
千葉急行の開業に合わせて
同社用の車両として使用されることとなります。

■赤から、青へ
何より目を引くのが、その塗装です。

京急時代の
赤い車体に白帯という姿から一転。

青い車体に白帯。

車体そのものは、
紛れもなく京急1000形でありながら、
色だけを見ればまったく別の電車です。

前面の造形も、
側面の窓配置も、
そして白帯の入れ方も京急1000形そのもの。

それだけに、

「京急の電車が青くなった(顔面真っ青的なニュアンス)」

という表現が、
これほど似合う車両もありません。

しかも、この姿が登場したのは1992年。

後に京急自身が
「羽田空港の空」と「三浦半島の海」をイメージして
ブルースカイトレインを登場させる、
実に13年前のことでした。

もっとも、
両者の青色塗装に直接的な関連が
あったわけではありません。

千葉急行1000形は
あくまで他社へ貸し出された京急車であり、
現在のブルースカイトレインとは
成立の経緯も目的も異なります。

それでも、

「青い京急」という姿だけを切り取れば、
その元祖は千葉にいた。

と表現したくなるところです。

■わずか2年ほどで消えた「青い1000形」
この1000形が
千葉急行の車両として活躍した期間は短く、

1994年には運用を終了。

京急側へ返却されたのち、
廃車・解体されています。

そして千葉急行電鉄自体も、
その後ちはら台まで路線を延伸したものの
厳しい経営が続き、

1998年に鉄道事業を京成電鉄へ譲渡。

路線は現在の
京成千原線となりました。

千葉急行という会社も、
青い1000形も、
今ではともに過去の存在です。

しかし、
赤い京急が青くなった。

奇妙な組み合わせが
1990年代初頭のわずかな期間だけ実在しました。

元祖「青い京急」は、
千葉の地を走っていたのです。

(Mr.DIMER編集長)

※サムネイルは、京急1000形(初代)を塗り替えたものです。
 実際の千葉急行線へ貸与された車両とは異なります。

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