【さようなら】卵型電車
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<67年間、京阪の「顔」、「たまごのような」丸い電車が消えた>
京阪電車から、
ひとつの伝統的なスタイルが姿を消しました。
「卵型電車」です。
2026年8月21日、
2200系・2400系・2600系の3系列が
一挙に営業運転を終了。
これにより、
長年にわたり京阪線を走り続けてきた
「卵型車体」の電車は、
その歴史に幕を下ろしたことになります。
■「卵型電車」とは
その始まりは、
1959年に登場、
高い加減速性能と回生ブレーキを備え、
「スーパーカー」の愛称で知られた2000系に遡ります。
その特徴のひとつが、
側面から車体裾にかけて丸みを持たせた、
独特の車体断面でした。
直線的な箱形ではなく、
車体下部が膨らんだ曲面を描くその姿から、
後年「卵型車体」と呼ばれるようになります。
この造形は一代限りとはならず、
京阪通勤車の標準的なスタイルとして
受け継がれていくこととなります。
■改良を重ね、京阪の主力へ
1964年には、
2000系の車体デザインを踏襲した
急行用の2200系が登場。
さらに1969年には、
2200系を発展させた2400系が登場します。
同系は戦後の関西では初となる
通勤用冷房車でもあり、
卵形車体は外観のみならず、
当時の京阪における新世代通勤車の
象徴ともいえる存在になりました。
そして1978年には2600系が登場。
そのうち0番台は、
老朽化した2000系の車体などを活用しながら
昇圧・冷房化に対応した系列で、
1980~81年には完全新造となる
30番台も加わります。
つまり2000系から2600系まで、
世代や機器を変えながらも、
同じ基本造形が20年以上にわたり
新製・継承され続けたことになります。
■67年間続いた「京阪の顔」
転機となったのは1983年。
1500Vへの昇圧とともに登場した6000系では、
車体設計が一新され、
京阪通勤車は角張った新しいスタイルへと移行します。
それでも卵形電車は消えませんでした。
更新工事を受けながら、
急行、準急、普通など
京阪線のあらゆる輸送を支え続け、
平成を越え、令和まで生き残ることとなります。
しかし13000系の増備に伴い、
その数は次第に減少。
そして2026年8月21日。
最後まで残った
2200系、2400系、2600系が揃って引退しました。
1959年の2000系登場から、実に67年。
ひとつの形式が消えたのではない…
京阪電車において
半世紀以上にわたり受け継がれてきた、
ひとつの「車体様式」が消えた瞬間です。
(Mr.DIMER編集長)

