【未来予想】ワンマン列車にまつわる"イメージ"とは
編集長共有
「この列車は、ワンマン運転です。」
この放送を聞いて、
皆様はどのような列車を思い浮かべるでしょうか。
地方のローカル線。
無人駅に停車する、
1両、あるいは2両編成程度の短い列車。
車内には整理券発行機と運賃箱が置かれ、
乗車は後ろ、降車は前。
少なくとも従来、
「ワンマン列車」という言葉には、
そんな情景が付きまとっていました。
ワンマン運転そのものが、
輸送量の比較的小さな線区を中心に
普及してきたからです。
さて本回は、
そんな「ワンマン列車のイメージ」のおはなし。
■大都市を走る"ワンマン列車"
近年、
これまで抱かれていた"ワンマン列車"
のイメージは急速に変化しつつあります。
JR東日本では、
2025年に南武線や常磐線各駅停車で
長編成列車によるワンマン運転を開始。
2026年には横浜線でも実施され、
東京メトロでも、
銀座線をはじめ複数の路線で
ワンマン運転が行われています。
さらに、
2027年春からは
京浜東北・根岸線、
中央・総武線各駅停車の一部区間で、
10両編成によるワンマン運転を予定。
朝夕には大量の乗客を運ぶ
首都圏の通勤電車でさえ、
「ワンマン列車」になる時代です。
■"ワンマン"は列車の性格を表さなくなる?
考えてみれば、不思議なもの。
かつて「ワンマン」と聞けば、
その言葉だけで、
短編成。
地方線区。
閑散区間。
そんな列車の姿を、
ある程度想像することができました。
しかし今後は、
そうではなくなるのでしょう。
ホームドア、
車両側面監視カメラ、
ATOをはじめとする各種システム。
こうした設備の進展とともに、
ワンマン運転が大都市圏へ広がれば、
「ワンマン」という言葉は、
もはや線区の規模や列車の姿を想像させるものではなく、
単に、
「車掌が乗務していない運転方式」
を示す言葉になっていくのかもしれません。
■20年後の鉄道キッズには
そして10年後。
あるいは20年後。
未来の鉄道キッズたちにとって、
ワンマン運転は
ごく当たり前のものになっている可能性があります。
その頃、
「昔はワンマン列車といえば、
地方の1両編成というイメージだった」
などと話しても、
なぜ?
と、不思議そうな顔をされるのかもしれません。
鉄道車両が変われば、
鉄道の風景も変わる。
そしてシステムが変われば、
ひとつの言葉から連想する風景さえも変わっていく。
我々が持つ(いわば物心ついた以降の世代)
「ワンマン列車」のイメージ。
これもまた、
やがて過去のものとなるのでしょうか。
(Mr.DIMER編集長)

