【初代も忘れないで】小田急・初代5000形、伝統の"小田急顔"。その魅力
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<2020年に登場した、小田急電鉄5000形電車。通勤用車両にも関わらず流麗な流線形前面と裾絞りが美しい>
・・・その新・5000形ではなく、今日は、小田急初代5000形のお話。
■初代・小田急5000形
小田急電鉄では、1960年代、増加し続ける朝ラッシュ時の混雑対策として、手始めに各駅停車用車両の大型化により
1編成当たりの収容人数を増加させる策を打ち出し。
その分、普通列車を減らし、優等種別の本数増加を図りました。
普通列車の大型化に目途がついた後は、急行列車の大型化&高速化(120km運転)の実現に向け、
用意されたのが、小田急・初代5000形電車です。
急行列車の8両化を目論んでのことでしたが、時間帯や走行区間により、
輸送力が課題になることを鑑み、4両固定編成で製造されました。
ラッシュ時には、2編成を連結しての8両編成化を実現しています。
なお、5000形とは別に、5200形と呼ばれる車両もありますが、
これは、6両固定編成のことを指します。
■小田急の"最初から"と"最後の"を兼ね備えたシンボリックな車両
小田急線の通勤に用いられる車両として、初めて新製冷房車となったのはこの5000形が最初。
そして、今でこそ小田急車のシンボルカラーは、"ロイヤルブルー"。
これは、5000形以前のダークブルー×オレンジイエロー塗装を、この初代5000形登場を機に、新デザインへ移行する検討を行っており、
当時在来の2600形(NHE車)に試験塗装されていたものを、正式に採用。
新製時点からケープアイボリー地に、ロイヤルブルー(現在はステンレス無地にロイヤルブルー)の帯による
言わば伝統の"小田急色"を纏ったのは、この5000形が最初です。
そして、"最後の"にあたるのが、1900形から続いてきた、
低運転台・前面貫通型、前照灯がおデコに急行灯(標識灯)がおデコ左右端。行き先表示が縦書きで前面貫通扉の下部中央。
いわゆる小田急顔として親しまれてきた前面の意匠を採用した、"最後の"形式になるのです。
その後、車両は9000形(9000形生産後に5000形の追加増備は行われている)や、
国鉄でいうところの211系然としたブラックフェイスの8000形へと、鉄道車両デザインのトレンドを追求していくこととなります。
近年(とは言え、2012年3月17日改正)まで活躍していた車両としては、
前面行き先方向幕の位置や、前面窓などがクラシカルな印象だった5000形。
この魅力的な"小田急顔"が、引退して10年以上経つ今も忘れられません。



