Mr.DIMER Journal

【地方鉄道の希望】豪雨災害からの復活。くま川鉄道、再び全線へ。

【地方鉄道の希望】豪雨災害からの復活。くま川鉄道、再び全線へ。

2020年7月4日の豪雨災害によって、全線不通となったくま川鉄道。 球磨川第四橋梁の流失、車両の浸水、駅施設への被害。 地方鉄道にとって、あまりにも大きな被害でした。 同年8月には鉄道としての復旧方針が固まりましたが、そこから全線復旧までに要した時間は実に6年。 そして先日、2026年7月6日。 全線運行再開に向け、ついに本線上での試運転が行われました。地方鉄道は、収益面で決して余裕があるわけではありません。 普段から厳しい経営環境に置かれている中で、ひとたび災害が起これば、莫大な復旧費用が重くのしかかります。 鉄道会社単独で鉄路として復旧することは非常に険しい道のりであり、現実にはバス転換やBRT転換、最悪の場合廃止を余儀なくされるケースも少なくありません。 それでも、くま川鉄道は鉄路での復旧を諦めませんでした。 地域の足として。通学を支える路線として。人吉・球磨の風景をつなぐ鉄道として。 クラウドファンディングなど、くま川鉄道の社長自らSNS等で発信を続け、地域とともに踏ん張り続けた結果、ようやく列車が再び本線上を走るところまで戻ってきました。 実際の全線運行再開は、2026年9月20日の予定とのことです。 しかし、この試運転は単なる準備ではありません。 災害に屈しなかった地方鉄道の意地。地域が鉄道を必要とし続けた証。そして、災害で休止を余儀なくされている他の地方鉄道にとっても、大きな希望となる出来事ではないでしょうか。 地方路線の衰退が叫ばれる中で、くま川鉄道が再び「全線復活」へ向かうことは、非常に嬉しいニュースです。 線路がつながるということは、ただ列車が走るということではありません。 地域の日常が戻るということ。記憶がつながるということ。そして、未来へ向けてもう一度走り出すということ。 くま川鉄道の復活。 それは、地方鉄道の意地が見せた、ひとつの答えなのかもしれません。 (マイミー)

【地方鉄道の希望】豪雨災害からの復活。くま川鉄道、再び全線へ。

2020年7月4日の豪雨災害によって、全線不通となったくま川鉄道。 球磨川第四橋梁の流失、車両の浸水、駅施設への被害。 地方鉄道にとって、あまりにも大きな被害でした。 同年8月には鉄道としての復旧方針が固まりましたが、そこから全線復旧までに要した時間は実に6年。 そして先日、2026年7月6日。 全線運行再開に向け、ついに本線上での試運転が行われました。地方鉄道は、収益面で決して余裕があるわけではありません。 普段から厳しい経営環境に置かれている中で、ひとたび災害が起これば、莫大な復旧費用が重くのしかかります。 鉄道会社単独で鉄路として復旧することは非常に険しい道のりであり、現実にはバス転換やBRT転換、最悪の場合廃止を余儀なくされるケースも少なくありません。 それでも、くま川鉄道は鉄路での復旧を諦めませんでした。 地域の足として。通学を支える路線として。人吉・球磨の風景をつなぐ鉄道として。 クラウドファンディングなど、くま川鉄道の社長自らSNS等で発信を続け、地域とともに踏ん張り続けた結果、ようやく列車が再び本線上を走るところまで戻ってきました。 実際の全線運行再開は、2026年9月20日の予定とのことです。 しかし、この試運転は単なる準備ではありません。 災害に屈しなかった地方鉄道の意地。地域が鉄道を必要とし続けた証。そして、災害で休止を余儀なくされている他の地方鉄道にとっても、大きな希望となる出来事ではないでしょうか。 地方路線の衰退が叫ばれる中で、くま川鉄道が再び「全線復活」へ向かうことは、非常に嬉しいニュースです。 線路がつながるということは、ただ列車が走るということではありません。 地域の日常が戻るということ。記憶がつながるということ。そして、未来へ向けてもう一度走り出すということ。 くま川鉄道の復活。 それは、地方鉄道の意地が見せた、ひとつの答えなのかもしれません。 (マイミー)

【列車紹介】789系0番台 特急「ライラック」(JR北海道 函館本線)

【列車紹介】789系0番台 特急「ライラック」(JR北海道 函館本線)

おはようございます。札幌~旭川間を函館本線経由で結ぶ、特急「ライラック」。 列車愛称は、札幌市の市花にも制定されている、"ライラック"より。 かつて1980年から2007年まで同区間で運行されていた特急の愛称が、2017年のダイヤ改正で復活したものです。 使用車両は789系0番台。 元々は津軽海峡線の特急「スーパー白鳥」に使用されていた車両で、2016年3月の北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)開業に伴い運用を終了、翌2017年3月4日のダイヤ改正より札幌都市圏へ転用されました。 先頭車両の外装には、編成ごとに札幌・空知・上川・旭川・宗谷・オホーツク各地方の観光素材をデザインしたラッピングが施されています。 列車は、6両編成。1号車旭川方半室がグリーン車指定席、その他は普通車指定席です。 自由席の設定はありません。 ※札幌~旭川間136.8kmを、最速1時間25分、最高速度120km/hで結びます。 ※同区間には、789系1000番台を使用する特急「カムイ」も運行されており、使用車両・車内設備の違いにより、愛称が分けられています。 (Mr.DIMER編集長)

【列車紹介】789系0番台 特急「ライラック」(JR北海道 函館本線)

おはようございます。札幌~旭川間を函館本線経由で結ぶ、特急「ライラック」。 列車愛称は、札幌市の市花にも制定されている、"ライラック"より。 かつて1980年から2007年まで同区間で運行されていた特急の愛称が、2017年のダイヤ改正で復活したものです。 使用車両は789系0番台。 元々は津軽海峡線の特急「スーパー白鳥」に使用されていた車両で、2016年3月の北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)開業に伴い運用を終了、翌2017年3月4日のダイヤ改正より札幌都市圏へ転用されました。 先頭車両の外装には、編成ごとに札幌・空知・上川・旭川・宗谷・オホーツク各地方の観光素材をデザインしたラッピングが施されています。 列車は、6両編成。1号車旭川方半室がグリーン車指定席、その他は普通車指定席です。 自由席の設定はありません。 ※札幌~旭川間136.8kmを、最速1時間25分、最高速度120km/hで結びます。 ※同区間には、789系1000番台を使用する特急「カムイ」も運行されており、使用車両・車内設備の違いにより、愛称が分けられています。 (Mr.DIMER編集長)

【去り行く211系フェイス Vol.1】ブラックフェイスの元祖・本家本丸?

【去り行く211系フェイス Vol.1】ブラックフェイスの元祖・本家本丸?

【去り行く211系フェイス Vol.1】ブラックフェイスの元祖・本家本丸?銀色に輝きつつ、どうも無機質な印象の拭えぬステンレス車体に鋼製車を思い起こすFRP製、安心の"白い顔"。先代にあたる東海顔では、前面窓が側面に回り込む見切りの良いパノラミックウィンドウが、211系でたちまち"平面窓"に戻った瞬間ですが、前面窓上下のブラックアウト処理、前照灯・尾灯のユニット化は当時、既にコンサバティブ(言い方変えればマンネリ)となりすぎた国鉄型車両の"いつもの見た目"に一風穴空けた印象があります。鉄道車両の顔における"ニュートレンド"への1ページを開いた感がある、いわゆる"211系フェイス"。しかしながら、この前面窓周りのブラックアウト処理は、211系の登場する1985年より以前、1972年に誕生した小田急9000形において既に採用されていたデザインだった。と言うことは、読者の皆様には広く知られていること思います。2400形、2600形、4000形、5000形…遡れば1600形まで…?脈々と受け継がれてきた、もはや小田急の代表、"小田急顔"と一線を画した精悍な印象の9000形は、「ガイコツ」なる、誉めているのか、貶しているのかわからぬ微妙な愛称で呼ばれつつ性能面も含め"名車"として語り継がれている車両です。最も、211系フェイスは、これを完全模倣したわけではなく、9000形の場合、低運転台構造だったため、正面窓下部はブラックアウト処理をせず、前面窓を下限まで拡大。211系フェイスでは、高運転台構造であることから、運転席方下部をブラックアウト処理。(その後の番台区分、形式で助手席側の下部ブラックアウト幅が変わっている)その他、ステンレス素材を用いた貫通扉で変化を持たせ、ライトユニットケースの採用などで"211系フェイス"を構築しました。(Mr.DIMER編集長)

【去り行く211系フェイス Vol.1】ブラックフェイスの元祖・本家本丸?

【去り行く211系フェイス Vol.1】ブラックフェイスの元祖・本家本丸?銀色に輝きつつ、どうも無機質な印象の拭えぬステンレス車体に鋼製車を思い起こすFRP製、安心の"白い顔"。先代にあたる東海顔では、前面窓が側面に回り込む見切りの良いパノラミックウィンドウが、211系でたちまち"平面窓"に戻った瞬間ですが、前面窓上下のブラックアウト処理、前照灯・尾灯のユニット化は当時、既にコンサバティブ(言い方変えればマンネリ)となりすぎた国鉄型車両の"いつもの見た目"に一風穴空けた印象があります。鉄道車両の顔における"ニュートレンド"への1ページを開いた感がある、いわゆる"211系フェイス"。しかしながら、この前面窓周りのブラックアウト処理は、211系の登場する1985年より以前、1972年に誕生した小田急9000形において既に採用されていたデザインだった。と言うことは、読者の皆様には広く知られていること思います。2400形、2600形、4000形、5000形…遡れば1600形まで…?脈々と受け継がれてきた、もはや小田急の代表、"小田急顔"と一線を画した精悍な印象の9000形は、「ガイコツ」なる、誉めているのか、貶しているのかわからぬ微妙な愛称で呼ばれつつ性能面も含め"名車"として語り継がれている車両です。最も、211系フェイスは、これを完全模倣したわけではなく、9000形の場合、低運転台構造だったため、正面窓下部はブラックアウト処理をせず、前面窓を下限まで拡大。211系フェイスでは、高運転台構造であることから、運転席方下部をブラックアウト処理。(その後の番台区分、形式で助手席側の下部ブラックアウト幅が変わっている)その他、ステンレス素材を用いた貫通扉で変化を持たせ、ライトユニットケースの採用などで"211系フェイス"を構築しました。(Mr.DIMER編集長)

【去り行く211系フェイス】連載お知らせ

【去り行く211系フェイス】連載お知らせ

みなさま、 国鉄形にあって、 急行用、近郊用電車に 広く採用された 東海形="東海顔一家"。 これら一大ファミリーが 風前の灯となりつつある今日、 もう一つ、 退役に近づく国鉄形車両に 目を向けるとすれば 国鉄民営化前夜、 銀色に輝くオールステンレス車体、 111・113・115系に次ぐ 標準的な近郊形電車として誕生した 211系を語ることは是非に値しましょう。 さて、 東海顔を持つ東海形車両 総勢27系列の大所帯と比すと、 211系フェイスこと、 この顔を持つ車両形式では、 211系他、 213系、 415系1500番台、 719系、 6000系 と少数派。 ところが、 211系フェイスは 国鉄末期ごろに登場したのち JR化後において...

【去り行く211系フェイス】連載お知らせ

みなさま、 国鉄形にあって、 急行用、近郊用電車に 広く採用された 東海形="東海顔一家"。 これら一大ファミリーが 風前の灯となりつつある今日、 もう一つ、 退役に近づく国鉄形車両に 目を向けるとすれば 国鉄民営化前夜、 銀色に輝くオールステンレス車体、 111・113・115系に次ぐ 標準的な近郊形電車として誕生した 211系を語ることは是非に値しましょう。 さて、 東海顔を持つ東海形車両 総勢27系列の大所帯と比すと、 211系フェイスこと、 この顔を持つ車両形式では、 211系他、 213系、 415系1500番台、 719系、 6000系 と少数派。 ところが、 211系フェイスは 国鉄末期ごろに登場したのち JR化後において...

【時代は廻る】車両更新の"ジンクス"

【時代は廻る】車両更新の"ジンクス"

201系の記事から始まり、 その後継車両について何本か書いてきましたが、 最近Xで「なるほどな」と思う言葉を見かけました。 それは、 「新車が投入されるたび、鉄道ファンにとって、 その車両は好きだった車両を駆逐した”敵”になる。」 というもの。 確かにその通りなんですよね。 時代は流れ、技術は進歩する。 老朽化した車両は、新しい車両へ置き換わる。 それは鉄道に限らず、世の中の当たり前の流れです。 でも、ここで一つ興味深いと思ったのが、 今、惜しまれている"旧型車両"も、 デビューした当時は、 さらに古い車両を置き換えてきた張本人だったということです。 つまり、 どの時代にも「新車=悪者」という構図が生まれ、 そして数十年後には、 その"悪者"だった新車が「名車」と呼ばれ、 今度は後継車に追われる立場になる。 この繰り返しなんですね。 編集長が長いこと執筆の題材としている 東海顔(113系や115系の顔)も、 今では多くのファンに愛され、 一挙手一投足が注目される存在です。 直近では、山口・下関地区の227系登場に伴い、 置換え観測が濃厚に。 その寂しさはより一層際立ちました。 ですが、その東海顔も登場した頃は、 湘南顔を次々と置き換えていった”新車”でした。...

【時代は廻る】車両更新の"ジンクス"

201系の記事から始まり、 その後継車両について何本か書いてきましたが、 最近Xで「なるほどな」と思う言葉を見かけました。 それは、 「新車が投入されるたび、鉄道ファンにとって、 その車両は好きだった車両を駆逐した”敵”になる。」 というもの。 確かにその通りなんですよね。 時代は流れ、技術は進歩する。 老朽化した車両は、新しい車両へ置き換わる。 それは鉄道に限らず、世の中の当たり前の流れです。 でも、ここで一つ興味深いと思ったのが、 今、惜しまれている"旧型車両"も、 デビューした当時は、 さらに古い車両を置き換えてきた張本人だったということです。 つまり、 どの時代にも「新車=悪者」という構図が生まれ、 そして数十年後には、 その"悪者"だった新車が「名車」と呼ばれ、 今度は後継車に追われる立場になる。 この繰り返しなんですね。 編集長が長いこと執筆の題材としている 東海顔(113系や115系の顔)も、 今では多くのファンに愛され、 一挙手一投足が注目される存在です。 直近では、山口・下関地区の227系登場に伴い、 置換え観測が濃厚に。 その寂しさはより一層際立ちました。 ですが、その東海顔も登場した頃は、 湘南顔を次々と置き換えていった”新車”でした。...