【理想の201系、完成形のE233系…実用の"205系"】
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先刻、E233系と201系について書いてきました。
今回は、その間に誕生した205系について。
201系は国鉄初の本格的な省エネ電車として登場しました。
逆導通サイリスタ素子による電機子チョッパ制御。
回生ブレーキ。
当時としては最先端の技術を惜しみなく投入した、
まさに”未来を見据えた電車”でした。
しかし、技術が最先端であるほど、現場には新たな課題も生まれます。
扱いやすさ。
保守性。
コスト。
そして何より、毎日何百万人もの足を支える”信頼性”。
そこで誕生したのが205系です。
205系を見ていると、私はこう思うんです。
「201系の反省点を一つひとつ潰していった電車なんだな」と。
派手なチョッパ音はありません。
見た目もステンレス車体となり、どちらかと言えば地味な印象。
でも、その中身は徹底的に実用性を追求していました。
壊れにくい。
整備しやすい。
大量生産しやすい。
それは、分割民営化を目前に控えた国鉄、そして新しく誕生するJRが本当に必要としていた姿だったのではないでしょうか。
201系が未来を切り拓いた挑戦者なら、
205系は、その技術を”日常”へと落とし込んだ実力者。
そして、その先に209系、E231系、E233系へと続くJR東日本の標準車両の流れが生まれていきます。
私は201系も好きです。
205系も好きです。
そしてE233系も好きです。
でも、それぞれ好きな理由が違います。
201系は「夢」を感じる。
205系は「現実」を感じる。
E233系は、その夢と現実を両立させた「完成形」を感じる。
だからこそ、205系という電車は目立たない存在でありながら、
日本における通勤電車の歴史を語る上で欠くことのできない一形式なのだと、私は思っています。





