【青春18きっぷ】懐かしの165系大垣夜行
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●KATO新製品案内で165系大垣夜行が発表されました。
●2026年春の青春18きっぷ利用開始はいよいよ3月1日より。
■大垣夜行は"東海道本線夜行普通列車"の残党
特急列車や新幹線など、長距離移動に高速列車網の整備された今日(こんにち)ですが、
遥か遡ること明治時代から続いてきた鉄道史において、
長距離普通列車の存在を省いて語ることはできません。
1889年(明治22年)7月、東海道本線 新橋-神戸間が開業。
この際、新橋-神戸間に設定された1往復の夜行列車が東海道本線夜行列車の起こりです。
「夜行普通列車」、と言うと、
夜間に走る列車と捉えがちですが、
実際のところ、低速かつ、東海道本線を通して運転することで、
運行時間が長時間にわたり、結果として夜通し走るという意味合いの強いものでした。
国鉄路線網が充実し、1942年(昭和17年)11月に
関門トンネルが開通すると、いよいよ東京-長崎、久留米方面に足を延ばす列車も登場します。
連載記事で、寝台特急ブルートレインのお話を執筆していますが、
寝台特急ですら、長距離、長時間の認識ですから、
一部通過駅があったとしても、普通列車での"日本列島縦断"は想像がつきません。
1961年(昭和36年)のいわゆるサンロクトオ改正では、
急行・特急列車増発が目玉となり、一方の夜行普通列車は、東京-姫路、東京-大阪間の
2往復列車のみとなり風前の灯火となります。
1968年(昭和43年)10月には、
東海道本線における夜行普通列車は、いわゆる「ヨンサントオ」改正において
廃止されることが決定されていました。
しかし存続を求める利用客の声、さらに荷物・郵便輸送の役割を担っていたことなどから、
それまで運行されていた東京23:46発-大垣7:16着の、
臨時急行列車「ながら3号」を普通列車化し存続させることになります。
電車化、そして、運転区間が大垣までに短縮されたことから、
一般に"大垣夜行"と愛称されるようになります。
■青春18きっぷ利用者に大人気となった"大垣夜行"
「利用日当日の0:00から24:00(翌日0:00)までの1日単位で利用可能。
0時を過ぎて運転している列車は、0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効です。」
青春18きっぷ、1日分当たりの使用ルールです。
実際のところ、どれだけ長い時間、長距離を走破できるか、というところに
主軸を置く18キッパーからすると、
大垣夜行のありがたさは、言うまでもなく。
日付を跨ぐため、青春18きっぷを2日分使うことになりますが、
旅程によっては、日付を跨ぐ前の区間を普通乗車券で乗車し、
日付(0時)を跨いで一番最初に停車する駅以降から、
1日目の18きっぷを使うという節約術も使えて、
東京-大垣、大垣-東京間という長距離を寝ながらにして移動できるという列車故、
18キッパー御用達の列車でもあったのでした。
■96年に夜行快速"ムーンライトながら"へ継承
JR発足後となる、1996年には、
一般利用客と通勤客などの短距離利用客との分離を目的として、
特急形車両である373系電車を用いた指定席列車へと変化します。
18きっぷのみでは利用できなくなり、指定席券を別途求めることになりますが、
それでも座席が確保されていること、特急形車両の乗り心地という点では、
"乗り得列車"と言えました。
2009年ダイヤ改正で、臨時列車化、
2020年3月に運行が終了しています。
伝統の東海道本線夜行普通列車の系譜を持ち、
在来線の長距離輸送を担ってきた"大垣夜行"。
時代のニーズの変化、社会情勢の変化によりやむなく運転をやめてしまいましたが、
当時の青春18キッパーにとって、忘れられない列車であることは言うまでもありませんネ。
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