【なぜダボダボ?】鉄道車両の通称「ダボ幌」とは…
編集長
<鉄道車両の顔に見られる、妙に膨らんだ“アレ”>
先頭部の貫通幌が妙にダボダボと膨らんでいる車両を見かけることがあります。
きれいな蛇腹状ではなく、
左右へ広がったり、
一部分だけ前へ飛び出したり。
鉄道趣味の世界では、
こうした幌を俗に「ダボ幌」「ダボホロ」と呼ぶことがあります。
(私は"ぼわぼわの幌"と呼んでましたが)
そもそも貫通幌とは、
車両同士を連結した際、
車両間を安全に行き来できる通路をつくるためのもの。
内部には幌の形状を保持する骨組みがあり、
これを折り畳むことで、
使用しない際には車体側へ収めることができます。
ところが長年使用していると、
この骨組みが少しずつ変形。
幌布にも折り癖が付き、
収納しても新品時のように整然とは畳まれなくなります。
その結果――
幌が左右へ膨らみ、
いかにも「ダボッ」とした姿になるというわけです。
単なる経年変化の結果ですが、
しかし、
くたびれて不揃いになった幌は、
長年現場で使われ続けた車両ならではの表情とも言え、
これもまた乙なもの。
編集長的
ザ・ベストな"ダボ幌"は。
JR北海道の721系。
ダボ幌自体は、
日本全国で見られる現象ですが、
特に北海道車は
大きく膨らんだ幌を持っている印象です。
はて、
酷寒地だからこそ、
幌を劣化させる要素が揃っているのか…
それはそうと、
整然としていないからこそ、
一両一両で微妙に表情が異なる。
鉄道車両の「顔」を眺めるとき、
そんな幌の形にも注目してみてはいかがでしょうか。
(Mr.DIMER編集長)

