【“どこでも走れる”のに、どこにも行かない。】E655系

【“どこでも走れる”のに、どこにも行かない。】E655系

マイミー

超ハイグレード車両 E655系という贅沢。
お召し列車に充当するために誕生したE655系。

交直流対応、6両1編成のみが製造された超特別な存在です。

一般人でも乗車できる機会はありますが、それは団体専用列車のみ。
しかも応募できるのはJR東日本「大人の休日倶楽部」
ジパングクラス・ミドルクラス会員限定。

年に数回あるかないかの募集は毎回すぐ埋まり、
まさに”幻の列車”となっています。

乗れた方は、本当に幸運と言えるでしょう。
しかし、この車両の本当の凄さは豪華さだけではありません。

実は設計段階からJR東日本だけで完結する車両ではなく、
日本全国を走ることまで視野に入れて造られています。

交直流対応。
狭小トンネルにも対応するパンタグラフ。
耐雪・耐寒構造の床下機器。

さらに機関車牽引による客車運転まで想定し、全車にブレーキ管を引き通し、機関車へサービス電源を供給するためのディーゼル発電機まで搭載。

まさに"どこへでも行ける"仕様です。

ところが……
ぜーーーんぜん走らない(笑)

営業運転でJR東日本の外へ出た実績は、伊豆急行線程度。
試運転では西日本へ入線したこともありますが、その万能性能を活かす場面はほとんどありません。

ここまで徹底して造り込まれた車両なのに、その能力を発揮する機会がほとんどない。

まさに“宝の持ち腐れ”とは、このことではないでしょうか。

近年はお召し列車そのものも運転機会が減少し、E655系を見る機会も年々少なくなっています。

だからこそ思ってしまうのです。

あの美しい漆色の車体が、
機関車に引かれ青函トンネルを越え北の大地を駆け抜けたら。
山陽本線を駆け抜けたら。
四国の山々を背景に走ったら。
九州の青い海沿いを走ったら。

きっと全国どこへ行っても話題になるはず。

「どこでも走れる車両」だからこそ、
もっと日本中を走る姿を見てみたい。

そんな妄想が膨らんでしまう、
唯一無二の超ハイグレード形式E655系。

もっと見てみたいなぁと思う今日この頃です。

(マイミー)

【“どこでも走れる”のに、どこにも行かない。】E655系

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