【どうして貫通扉がある?】凛々しい顔立ちEF65形1000番台<PF>

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<国鉄電気機関車史上最多の308両が製造された直流機関車。決定版の"PF">

EF65形電気機関車は、国鉄が1965年に開発した、直流電気機関車です。
日本が高度経済成長期の真っただ中、輸送力の増強に迫られた国鉄は、
牽引力こそあったものの、高速性に難のあったEF60形電気機関車を基に歯数比、新設計の制御器を搭載することで、
高速走行性能と牽引力の両立を図ります。

■4種に発展、用途ごとに作り分けられたEF65形
EF65形は、製造両数は300両を超え、その過程の中にあって、導入線区、用途ごとに起きる課題に対応してきました。
番台区分で4タイプに大別できます。

▼一般形(0番台)
・主に貨物列車牽引用として導入。
車体全体を青15号として、正面下部をクリーム1号で塗色。
国鉄型直流電気機関車の標準色のいで立ち。

▼500番台(P形)
・EF60形500番台を置き換え、20系ブルートレイン客車けん引のための装置を搭載。
Passenger=旅客の略。
同じ塗装色で、塗分けをいわゆる"特急色"に変更。以降、1000番台まで同塗色となります。

▼500番台(F形)
・500番台P形を基として、重量貨物列車を高速でけん引するために「重連を可能とする」機器を搭載。
FはFreight=貨物の略。

▼1000番台(PF形)
・F形を基に正面に貫通扉を付加。
耐雪・耐寒装備を強化する改良を加え、貨物列車から客車列車まで両方けん引できる万能選手となりました。
それまで登場した一般形、500番台(P、F形)とは、全く異なるいで立ちとなりました。

■なぜ1000番台には貫通扉があるのか
それまでの0番台から500番台までに搭載されてきた各機能や性能をベースとしつつ、
寒冷地での使用、重連での運用を念頭に置き、装備を改善。
タイトルにあるように、「なぜ1000番台に貫通扉があるのか」という点についてですが、
重連で使用することを前提に作られているため、運用上、進行方向の変更をするときは、
乗務員が後方機関車の運転席に乗り換える必要が出てくることとなります。
この際、貫通扉がなければ、一度降車し、もう1両の機関車まで外を移動する、という想定になる。
寒冷地での使用を鑑みた時、寒さの中、雨や雪が降っている日でも、吹雪いている時でも運転席間の移動が必要になります。
前面に貫通扉があることで、乗務員の業務環境改善に寄与したと言えます。

寒冷地での使用を想定したつくりとなった1000番台PFですが、
昭和53年度には8次車が登場。(1119~1139号車)
本州~九州向け寝台特急牽引機の代替えとして導入されたため、
耐寒・耐雪設備の雪かき装置(スノープラウ)等を省略。
前面スカート下部が軽快な印象になりました。

■花形機関車として名高い1000番台PF
前面傾斜が直角になり、貫通扉が設置されて、優等電気機関車の"悠然としたいで立ち"というより、
機能美、簡素堅実な電気機関車として増備された1000番台。
貨物列車から、寝台特急ブルートレインの先頭に立って活躍、
現在はもっぱら貨物輸送に専念する同車ですが、
往時の華やかさと輝きは保たれているように思います。

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