【好きならモノの上手なれ】part.2

【好きならモノの上手なれ】part.2

マイミー

マイミーです。
前回お話した御老人の続きの話を。

ひょんな事から話を聞きたくて長居してしまったのですが、
飾ってあった写真から弾み、
その御老人の現役の鉄道員時代の話を聞かせてもらいました。

その御老人も幼い頃から蒸気機関車が好きで、
いつか大人になったら、
でっかい蒸気機関車乗るんだ!と言っていたそうです。

戦後間も無く国鉄に入職し、
絶対的な輸送機関としての役割である鉄道員の駅務掛として、
その第一歩を踏み出したそうです。

雨の日も雪の日も凍える寒さの時も、
駅務掛の立ち番としてホームに立ち続け、
助役にゲンコツをもらいながら、一生懸命勉強したと。

営業の事、運転の事、鉄道員としての心得、
とにかく勤勉に励み、晴れて大宮(埼玉県)の学園に入り、
試験を受けてようやく助士として憧れの乗務員の一歩を、
歩み始めたそうです。

運転理論、運転法規、ありとあらゆる国鉄マンの基礎を学園で厳しく叩き込まれ、同期と慰め合い、鼓舞し合い、教育期間を乗り切ったそうです。

挫けて辞めたり、逃げたりする人がいる中、
その方は、その厳しさの中でも

「好きだからなんも苦にならん」

当時からそう言ってたそうです。

機関助士として、
劣悪な環境下でめげずに石炭を放り続け、
真っ黒になりながら息苦しい煙の中乗務し続ける。

今では、テクノロジーも発達し、
環境も比にならない程改善してる時代に、
鉄道員となった私からは、
とても想像もできない厳しい世界でした。

ただやはり、
いくら好きでもやはり挫けそうになる時もあったそうです。

当時、厳しい先輩の教えに耐えれなくなり、
逃げ出そうと心に決め荷物を纏めて、
いざ逃げるぞと出て行った時に、
たまたま498号が動輪の不具合で緊急入区していました。

原因を探るために、
多くの人で探っていた時に、
ふと目に入ったのがその厳しかった先輩が涙を流しながら、
「大丈夫だぞすぐ治るからな」とまるで生き物のように、
声をかけながら油を注してる姿が目に入ったそうです。

その姿を見てその方は、
あの鬼軍曹みたいな先輩がまるで我が事のように、
涙を流してる姿を見てこんな事で逃げちゃダメだと思い留まったと言いました。

その時から、自分は好きだからこの仕事に就いたんだ。
好きだから上を目指すんだと考えたそうです。

「好きならモノの上手なれ」

長くなりましたが、
私が何が言いたいかと言うと、
「愛」なんです。

職に対する愛
物に対する愛
鉄道に対する愛

話を聞いてすっかり感化されてしまいました。

私も鉄道員としては現役を離れてしまいましたが、
またこうやって記事を書く機会に恵まれ、
思い返すと、やっぱり鉄道が好きなんだと思った次第です。

その後のいろんな話を聞きましたが、
それはまたの機会に。

ではまた!

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