【始祖はE531系?】JR史上最大派閥を誇る"E233顔"の系譜を辿る
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<"のっぺらぼう"に驚いた初見、今でこそ「JR東日本定番顔」となった最大家系の"始祖"を辿ります>
E233系。
総勢3,403両が製造された、JRグループでも最大勢力を誇る一大形式です。
2006年12月より、0番台が中央線快速用として運用を開始しています。
E233系は、先代のE231系の後継車として、
さらに進化・発展させた、JR東日本の主力形式として開発されました。
正面デザインにおいては、
通勤型が拡幅車体となった209系から、E231系、E531系を進化の過程としていますが、
今日は、この"正面デザイン"についてのお話。
■いきなりのっぺらぼう?!プレスリリースでのパースに戸惑った
E233系登場の前年となる2005年。
常磐線・水戸線では、在来の403系・415系鋼製車の置き換えを目的として、
新型車両E531系をデビューさせました。
導入予定車両のパース画では、209系、E231系で完成しつつあった"顔"(正面デザイン)が
がらりと変更。
E231系顔をベースとしつつも、
これまで、腰下に配置されていた前照灯・尾灯は頭上付近へ移動しています。
これまで採用されていたE231系顔に見慣れていたためか、いうなれば目に当たる位置に、何もない、ということで
"のっぺらぼう"という印象を受けたものです。
最も、実用性という面では、
「遠方からの視認性を高め、踏切事故などのリスクを低減する」という意味合いがあり、
デザイン性というより、機能性を重視した結果と申せましょう。
■"E531系顔"は洗練された"E233系顔"へ
"のっぺらぼう"は人に対してなら失礼な物言いかもしれませんが、
進化の過程において誕生した"E531系顔"。
まさに、本日のお題目であるE233系顔の始祖がこの車両でしょう。
将来的なJR東日本における、通勤・近郊型電車のベースとなる要素を盛り込んで登場した形式ゆえに
これからの新造形式においても同様の"顔"が採用されていくものと認識していました。
ところが、翌年(2006年)に登場したE233系では、
前照灯・尾灯や、LED行き先方向幕の配置、前面非貫通、ステップなどの意匠はそのままに
より流麗かつ、エレガントな意匠へと進化して登場しています。
テキストでの表現がままなりませんが、
デザイン面では以下の点が改良されたと思います。
・正面窓上部をブラックアウトして"伸びやか"に見せた
・正面窓両端に傾斜をつけ、半流線形を演出した
・ラインカラー帯を正面窓両端の傾斜に合わせてカットして収めた
・正面両側を削ったように丸みを持たせ"折妻然"とした柔らかみを持たせた
・スカートの色を車体同様のステンレスカラーとし一体感を持たせた
・スカート切り欠き部分をブラックアウトした
Mr.DIMER的には、以上の6点です。
E531系顔を"無骨"と例えるなら
E233系顔は"人の顔"に近づいたと評しています。
■E233系顔の最終形態!?"東京臨海高速鉄道71-000形"
2025年10月1日から営業運転を開始した、東京臨海高速鉄道71-000形は、
E233系電車を基に制作された私鉄版E233系です。
カラーリングはさることながら、
正面は、FRP(繊維強化プラスチック)ゆえに、加工自由度が高く
同鉄道専用設計となっています。
一番の特長は、LED行き先表示器上部の庇(ヒサシ)。
行き先表示部分に少し影が掛かっているのが分かります。
また、前面窓左右端の境界線を角の曲面まで伸ばし、
より折妻感が強調されました。
あくまで、りんかい線の車両としてオリジナル性を演出したものと存じますが、
E233系後継車となるE235系が、カクっとした切妻形に移行した中において
誕生した"エレガントな表現"は、
E233系の"正常進化"として、特筆すべきでしょう。
■前照灯の位置・形状で人間の受け取りはがらりと変わる気がする
近年、自動車の世界でもそうですが、
前照灯は、従来のハロゲンランプから、HID、そしてLEDへと進化してきました。
進化の過程で、小型でも高輝度が実現できたことから、
最近の鉄道車両も自動車も、総じて前照灯が小型化してきています。
鉄道車両や自動車の正面を、"顔"と表現するように、
人間は、これらを人の顔として認識している面もあり、
"目"と認識している前照灯が小型化したり、細くなったりすると、
違和感があるのかな、という印象です。
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