【特集、去り行く東海顔 vol.14】東海顔の"ザ・スター"。165系直流急行型電車。
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東海顔を持つ国鉄型車両は、
形式数にして27系列の一大ファミリーを構築しましたが、
この中でも特に注目を集め、スター的存在であったのは
やはり、"165系直流急行型電車"ではないかと推察します。
東海顔を持つ家系は、
始祖153系から165系に至るまで、
155系から471系までの派生7車種を挟みますが、
本特集の165系において、
"直流急行形電車"たる直系の先代は153系にあたります。
153系の出力強化版である直流急行型・暖地・平坦線向け163系は
純粋な血統に見えますが、165系よりも"後(あと)"に登場。
しかも、付随車サロ7両のみの製造に終わり、事実上"幻の形式"と表現できます。
165系の万能さ、完成度から
むやみに形式数(163系のこと)を増やす必要がないという判断に至った経緯を踏まえると、
東海形元祖直系(吉村家か!)の後継形式にして、
出力増強の決定版、かつ、
抑速ブレーキを搭載し、山岳路線にも対応できる万能形式として、
その後の"名門急行"に相次いで充当された歴史と実績は、
まさに東海顔の"ザ・スター"と申せましょう。
■153系に足りないもの
国鉄における直流急行形電車の需要は、
地方への電化区間拡大と共に、山岳路線の走破性能を持たせる必要性に向かいます。
国鉄最初となる直流急行形電車153系は、
暖地・平坦線を主たる活躍の場としており、
出力100kWのMT46形では力不足。
基本出力の増強、
登りの加速性能(ノッチ戻し)、
下りにおける速度抑制(抑速ブレーキ)、
寒冷地対応性能を有した、
165系の開発へと進むことになります。
153系登場の1958年から5年後、
1963年に登場した165系。
153系の製造が1962年で終了しているところから鑑みるに、
165系は、事実上の後継形式、
国鉄・直流急行型電車の"決定版"であり、
かくして"国鉄急行"の筆頭に躍り出た感がありました。



