【特集、去り行く東海顔 vol.15】湘南色の"決定版"?113系
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新性能電車群の一つとして製造された
国鉄近郊形電車は、
153系由来の東海形をベースに作られた111系が
その始まりにして基本形となったわけですが、
その出力増強版として、
およそ2,900両が製造された113系はその後、
昭和、平成、そしてこんにちの令和にかけて活躍し続けており、
まさに"国鉄の生き証人"と申せましょう。
■湘南色=113系?
"湘南色"。
と言えば、歴代の名車たちが纏った国鉄の代表色
でありつつも、
正面、側面共に"最も東海形・東海顔に最適化された塗り分け"となったのは、
近郊形の111系を始めとする113系/115系ではないか、と。
(編集長の独断と偏見ですが)
それは、
80系以降の"それまでの湘南色"において、
80系の塗り分けを横展開したような形で、
また、
その80系ともまた異なる車両であることの見分けとして、
153系や165系では、塗分けを変化させながら、進化を遂げてきました。
111系からは、おでこに緑色が回り込んだこと、
貫通扉はオレンジ一色としつつも"緑色"は正面のV字塗りで、
両色が最もバランスよく配されていると言う印象です。
111(113)系に与えられた、
"正面のV時塗り"は、
金太郎塗りともまた異なり111・113系を象徴する塗り分けと認知され、
製造両数の多さから遭遇する確率も高かったことを鑑みるに、
まさに湘南色の"筆頭格"と言えるのではないか、という考えです。
(※ただし、111・113系の塗分けを金太郎塗りとして一括りで解説する場面もあり)
さて、
残すところ僅か2両編成×5本の10両、
113系終の住処となるであろう、福知山電車区に所属する2両の濃緑編成。
誕生から49年(5300番台)を経て、
いよいよ退役の時を迎えるとは言え、
嘗て、
東海道本線を
グリーン車込みの最大15両で駆け抜けていた堂々たる長編成時代を知る身として、
2両という最小単位でその寿命を全うする姿には、
幾ばくか、切ない気持ちが芽生えるものです。



