【特集、去り行く東海顔 vol.8】直流近郊型電車の決定版"111系"

【特集、去り行く東海顔 vol.8】直流近郊型電車の決定版"111系"

編集長

橙と緑色の「湘南色」を纏い、
いわゆる"かぼちゃ電車"の愛称で親しまれた113系は正に、
国鉄直流近郊型電車の決定版でありつつ、また"東海顔家系"の中で最も量産された車両と言えますが、
本日の東海顔特集は、
113系登場の元となった"111系"のご紹介。

■401系に続く近郊型電車の直流版
111系。
1962年、153系を基とする"東海顔"をベースとして、
401系で初採用された"片側両開き3ドア構造"を持つ、
今日の直流近郊型電車に続くまでの基本となる体系を構築した、
国鉄型車両を語る上で外すことのできない形式です。

国鉄新性能電車群の一つとして数えられ、
"新性能電車向け"に初めて採用された電動機、MT46系モーターを搭載しました。

■113系へのバトンタッチ
電動車を含む111系としては、製造開始からまもない1964年に、
MT46の高出力版となるMT54モーターを搭載した113系へと発展するわけですが、
出力に直接関係のない制御車・中間車は引き続き111系の性能に不足がないため
113系にバトンタッチした後でも実質的に111系列が製造され続けました。

■111系としての終の住処は四国
上述の通り、113系に紛れ111系は活躍し続けたわけですが、
それはあくまでも111系として、ではなく113系として認知。

「オール111系」
と言える体系は、電動車を含めて1962年から1964年初までに製造された車両で構成された編成を指しますが、
その111系としての最後は四国・瀬戸大橋線での活躍でした。

湘南色がよく似合う111系ですが、
白色の車体に水色のストライプが爽やかな四国色は
異色ながらも良く似合っていました。

■後継6000系の登場へ
四国においての111系は、当時在籍した他の普通列車向け車両が、
「瀬戸大橋線入線不可」(設備面における安全保安上)
だったことから、結果的に瀬戸大橋線を走れる唯一の存在となり重宝されたのですが、
経年による老朽化は避けられず、6000系電車に後進を譲ることになります。

6000系は、
211系フェイスの中で最も後となる1996年に製造された車両。

113系の後継が211系であることを鑑みると、
111系の後継が6000系と言うのは、
国鉄が「JR四国になって10年あまり経った後」にも関わらず、
「国鉄らしいやり方をそのまま踏襲している」とも表現でき、興味深い車両史のひとつと申せましょう。

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