【赤ひげじゃない!】トキの羽をイメージ!?"赤ハネ"の183系1000番台

【赤ひげじゃない!】トキの羽をイメージ!?"赤ハネ"の183系1000番台

編集長

<20系(後の151系)以来、伝統の国鉄特急色に変化をもたらせた>

最近、私共の執筆投稿に対し、
多くのファンの皆様からコメントを頂戴しています。ありがとうございます。
どのコメントも、温かく、そして昔の話であれば、
過去を回顧してお話頂いたりして、読ませて頂きながら楽しんでいます。
本日の記事は、以前投稿した"485系赤ひげのR角度が車両によって異なる件"に
寄せられた、「赤ひげが斜めになっているのもあった」という
ご投稿に端を発し執筆。
183系の1000番台に見られた"斜めの赤ひげ"をテーマにお話をお届けします。

■"赤ひげが斜め"になる前、前身の183系とは
国鉄183系は、1972年から導入された直流特急形電車です。
基本となる0番台は、
総武本線・房総東線・房総西線(現:内房線)で運転されていた急行列車の一部を特急列車に格上げするために導入されました。
基本的なスタイルは、485系特急型電車を踏襲していますが、
地下区間となる総武快速線を走行するための火災事故対策基準に適合しているほか、
波動輸送(季節需要に応じた臨時、団体運用)へも対応するため、耐寒耐雪構造を採用しています。
この波動輸送対応のために、外見上に大きな変化をもたらしました。
狭小断面トンネルが存在する中央本線・高尾以西へ入線を可能とするため、
運転席上の前照灯が省略されています。

■"赤ひげが斜めになった"183系1000番台とは
上越線「とき」用181系電車の後継車として登場。
後に189系電車として登場する車両の構造、設計と、711系電車で実績のある耐寒耐雪構造を
搭載した番台です。

後継予定車両(189系)の設計を元とする、という逆転現象が起きていますが、
181系時代当時に発生した、1973年の雪害、いわゆる"四八豪雪"による車両故障、運用の乱れが社会問題として新聞に取り上げられるほど事態が悪化する中で、急遽の設計・製造された番台であり、
国鉄の当初想定していた計画が、大幅に変更された事例と言えます。

1000番台は厳冬シーズンに差し掛かる、
1974年12月に新潟運転所上沼垂支所(現:新潟車両センター)に38両が「とき」用車両として導入、
その後、157系電車の置き換えを目的に「あまぎ」「白根」にも勢力を広げました。

■伝統の赤ひげが赤ハネに!?
前置きが長くなりましたが、老朽化した181系電車の置き換えを目的として
急遽投入された183系1000番台。

485系前面貫通車譲りの顔を持った0番台と異なり、
非貫通となるなど、すっきりとした印象となりましたが、
最も正面の印象に変化を与えたのが、
今回のお話のメインとなる、"赤ひげ"でしょう。

485系や183系0番台で踏襲されていた、
151系を始祖とし伝統とされてきた国鉄特急色の赤ひげは、
タイフォンと前照灯間のラインは平行。

183系1000番台では、このラインが側面に向けて拡大しています。

これは、1000番台が一番初めに投入された"とき"の羽(翼)をイメージした、と言われています。
(とき:かつて日本各地の里山に生息していたペリカン目トキ科の大型鳥類)

また、一方では、運転台下方の空気取り入れ口のスリット部分に
必要以上に塗分けが被らないように工夫された。というものもあります。

そう言えば、確かに「とき」投入後の、157系置き換え、
また後に登場する、189系の国鉄色でもこの"赤ハネ"が継承されていることを
考慮すると、"羽"説だけじゃなかったのかな、と推察することもできますが、
ロマンを追い求めるなら、やはり、"トキの羽(翼)"をイメージして、
斜めに処理された。と思いたいところです。

(執筆:Mr.DIMER編集長)

<毎度、鉄道メディア Mr.DIMER にお越し頂きありがとうございます>

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